2008年 01月 21日
ある日の出来事
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最近特に寒いと感じます。もうどうしようもないぐらい寒い。帰宅してストーブをつけるのですが、その時の室温が4度とかねえ・・・極寒の地ですよ、東京は。
夜も寒ければ当たり前なのですが、朝も寒い。実は朝の方が体的にはきついんですよ。僕は。多分それは、寝起きで外気の寒さに慣れていない体がそう思わせているだけだと思うのですが、そんなある晴れた金曜日の朝に僕はあまりの寒さに自動販売機から缶ミルクティーを買おうと小銭を探していたんです。あいにく小銭がないからしょうがないから千円札を入れてミルクティーをポチッと押しました。そして温かいミルクティーを手に入れて小銭を取り忘れないようにというのが、日常的な状況だと思うのです。
しかしこの日はどうやら日常的な日ではなかったようです。
さて、この状況で非日常の状況を思い浮かべてみるとしたら、まず思いつくのが、出てきたものが違ったとかあります。ミルクティーを押したのにコーヒーが出てきたとかそういう類の話。しかし、ちゃんとミルクティーでした。
次に思い浮かべるとしたら冷たかったとかそういうオチがあるかもしれません。冬の寒空にそういうのは正直つらい。暖まるつもりが逆に寒くなるものを手に入れたとかありえません。しかし普通に温かかったのです。これもなんら問題がない。
では、何が違うのか?それは・・・つり銭が出てきません。
普通にお釣りのところに手を伸ばしたら空なんです。まずこう思いましたよ。つり銭レバーを押し忘れたのだろうか?しかし、金額表示は0。そしてさっき僕の記憶が間違えではなかったとしたら、きちんと釣り銭が落ちる音もした。
ナニカおかしいな・・・とお釣りが出る所をのぞいた時に原因がわかった。ガムをつめられていやがった。正直やられた・・・と思った。しかも自力でガムを取り除けない状況に追いやられているので釣りがほぼ取れない事が確定。
正直自分の不注意を恥じた。と一瞬だけ思ってしまったが、「普通つり銭の所に細工してあるかクリアリングチェックするなんてしねーよ!」まあ、この状況では手に負えない。ガムを取り除けば問題は解決する。しかも自分と同じように嵌められたヒトたちの残骸まで手に入るかもしれない。だが、そんな淡い期待も10秒後には「無理っス」という文字によってかき消されてしまった。そして僕はとぼとぼと目的地へ向かおうとした。
足が目的地の方角に向いた時、若い女の子が嵌められた自動販売機の前に。120円を入れればこの自動販売機はきちんと仕事をするので注意する必要がない。だが、お札や500円を入れた時は一言だけ注意してあげよう。それがヒトの道と言うものだ。願わくばコレを気に仲良くなれるかもしれない。と、僕は少し離れた所から観察をしていた。彼女は千円札を自動販売機の中に入れた!
「あ・・・。」
という間に僕は注意できなかった。ホントに僕は注意できなかったのかどうかは今の僕にはわからない。もしかしたら同じトラブルを二人で共有をしたほうが可能性があるのではないか?そう思った為静観したのかもしれない。僕はそういう少し黒い部分と言うものを持っているので否定できない。
その女性も僕と同じような動作をする。だが、決定的に違う事は「諦めない心」を彼女は持っていた。女性ってスーパーのタイムセールスとかで1円でも安く手に入れたいとかそういう風に考えるヒトが多いから、多分彼女にとっての千円は大きいのかもしれない。それに見た感じ大学生ぐらいのヒトだから金銭的にも余裕と言うものがないのかもしれない。彼女は必死にどうにかしようとしていた。
僕が諦めた一番の理由は世間的に見苦しい様を晒したくなかったから。通行人からみて、つり銭の部分をこじ開けようとしている様は明らかに不審。そういう状況を世に晒したくなかったから諦めたんだと思う。だけど彼女の必死の姿を見て僕は少しだけ手を貸してあげたくなった。
「その自動販売機お釣りでないですよね?自分もさっきやられちゃいましたよ。」
「壊れているんですか?」
「ガムがつり銭のところに貼り付けてあるんですよ。」
「そうなんですか。困りました・・・。」
という他愛のない会話。だが、僕は少しだけ思うところがある。
もし仮に僕が見苦しい姿をずっと晒していれば彼女は被害に遭うことはなかったのだと思う。僕がサラリと諦めてしまった為に被害者が出たのは事実なのだから。そう思われている事はないと思うけど、少しだけ罪滅ぼしでもしてあげたいと想い、面倒くさい作業をすることにした。
「とりあえず貼ってある番号の所にでも電話しますから、ちょっとだけ待っててくださいね。」
「あ、ハイ」
こういう時、「男は黙って行動しろ」なはずなんだ。
前に、ある女子と駅前で適当に歩いていた時に変なセールスみたいなのが絡んできたからすっと手を引っ張って「結構です!」っと言った様が意外に良かったよ~とか言われて鼻の下を伸ばした経験が僕にそう語っている。
僕は貼り付けてある電話番号に電話をかける事にした。ただ、0120から始まる電話番号な為、携帯ではつながらないのではと言う不安があった。が、そんな危惧もどこへやら無事につながった。
「あ、もしもしOOOという状況なんですよ。」
「はい。申し訳ございません。状況を確認する為に作業員をそちらの自動販売機によこしますので。」
「えっと・・・ずっとここにいなければいけないのですかねえ?」
「いえ、確認が取れ次第折り返し電話を掛けさせていただきますので。大丈夫です。」
「はーい、わかりました。ご苦労様でーす。」
といって電話を切った。その瞬間に「あ・・・」とも思ってしまった。
「どうやら作業員が見に来るって。」
「うーん、待ってなければいけないんでしょうか?」
「折り返し掛けてくれるって言ってたけど・・・。そっちは電話かけてないからうーん・・・。」
「ですよね。」
「うーん、そっちも同じような電話をかけるか・・・もしくは適当にそばにあるスタバででも時間つぶします?30分ほどって言ってましたけど。」
「こっちも電話かけます!」
\(^o^)/オワタ
このとき、僕の反応があまりに相手に汲み取れたのか?慌てて弁護してくれていました。何か僕の心情を完全に見透かされた様な気がして僕の恥ずかしさはピークに達したのは言うまでもない。
まあ、番号はGETしたけどさっ!(ぇ
夜も寒ければ当たり前なのですが、朝も寒い。実は朝の方が体的にはきついんですよ。僕は。多分それは、寝起きで外気の寒さに慣れていない体がそう思わせているだけだと思うのですが、そんなある晴れた金曜日の朝に僕はあまりの寒さに自動販売機から缶ミルクティーを買おうと小銭を探していたんです。あいにく小銭がないからしょうがないから千円札を入れてミルクティーをポチッと押しました。そして温かいミルクティーを手に入れて小銭を取り忘れないようにというのが、日常的な状況だと思うのです。
しかしこの日はどうやら日常的な日ではなかったようです。
さて、この状況で非日常の状況を思い浮かべてみるとしたら、まず思いつくのが、出てきたものが違ったとかあります。ミルクティーを押したのにコーヒーが出てきたとかそういう類の話。しかし、ちゃんとミルクティーでした。
次に思い浮かべるとしたら冷たかったとかそういうオチがあるかもしれません。冬の寒空にそういうのは正直つらい。暖まるつもりが逆に寒くなるものを手に入れたとかありえません。しかし普通に温かかったのです。これもなんら問題がない。
では、何が違うのか?それは・・・つり銭が出てきません。
普通にお釣りのところに手を伸ばしたら空なんです。まずこう思いましたよ。つり銭レバーを押し忘れたのだろうか?しかし、金額表示は0。そしてさっき僕の記憶が間違えではなかったとしたら、きちんと釣り銭が落ちる音もした。
ナニカおかしいな・・・とお釣りが出る所をのぞいた時に原因がわかった。ガムをつめられていやがった。正直やられた・・・と思った。しかも自力でガムを取り除けない状況に追いやられているので釣りがほぼ取れない事が確定。
正直自分の不注意を恥じた。と一瞬だけ思ってしまったが、「普通つり銭の所に細工してあるか
足が目的地の方角に向いた時、若い女の子が嵌められた自動販売機の前に。120円を入れればこの自動販売機はきちんと仕事をするので注意する必要がない。だが、お札や500円を入れた時は一言だけ注意してあげよう。それがヒトの道と言うものだ。願わくばコレを気に仲良くなれるかもしれない。と、僕は少し離れた所から観察をしていた。彼女は千円札を自動販売機の中に入れた!
「あ・・・。」
という間に僕は注意できなかった。ホントに僕は注意できなかったのかどうかは今の僕にはわからない。もしかしたら同じトラブルを二人で共有をしたほうが可能性があるのではないか?そう思った為静観したのかもしれない。僕はそういう少し黒い部分と言うものを持っているので否定できない。
その女性も僕と同じような動作をする。だが、決定的に違う事は「諦めない心」を彼女は持っていた。女性ってスーパーのタイムセールスとかで1円でも安く手に入れたいとかそういう風に考えるヒトが多いから、多分彼女にとっての千円は大きいのかもしれない。それに見た感じ大学生ぐらいのヒトだから金銭的にも余裕と言うものがないのかもしれない。彼女は必死にどうにかしようとしていた。
僕が諦めた一番の理由は世間的に見苦しい様を晒したくなかったから。通行人からみて、つり銭の部分をこじ開けようとしている様は明らかに不審。そういう状況を世に晒したくなかったから諦めたんだと思う。だけど彼女の必死の姿を見て僕は少しだけ手を貸してあげたくなった。
「その自動販売機お釣りでないですよね?自分もさっきやられちゃいましたよ。」
「壊れているんですか?」
「ガムがつり銭のところに貼り付けてあるんですよ。」
「そうなんですか。困りました・・・。」
という他愛のない会話。だが、僕は少しだけ思うところがある。
もし仮に僕が見苦しい姿をずっと晒していれば彼女は被害に遭うことはなかったのだと思う。僕がサラリと諦めてしまった為に被害者が出たのは事実なのだから。そう思われている事はないと思うけど、少しだけ罪滅ぼしでもしてあげたいと想い、面倒くさい作業をすることにした。
「とりあえず貼ってある番号の所にでも電話しますから、ちょっとだけ待っててくださいね。」
「あ、ハイ」
こういう時、「男は黙って行動しろ」なはずなんだ。
前に、ある女子と駅前で適当に歩いていた時に変なセールスみたいなのが絡んできたからすっと手を引っ張って「結構です!」っと言った様が意外に良かったよ~とか言われて鼻の下を伸ばした経験が僕にそう語っている。
僕は貼り付けてある電話番号に電話をかける事にした。ただ、0120から始まる電話番号な為、携帯ではつながらないのではと言う不安があった。が、そんな危惧もどこへやら無事につながった。
「あ、もしもしOOOという状況なんですよ。」
「はい。申し訳ございません。状況を確認する為に作業員をそちらの自動販売機によこしますので。」
「えっと・・・ずっとここにいなければいけないのですかねえ?」
「いえ、確認が取れ次第折り返し電話を掛けさせていただきますので。大丈夫です。」
「はーい、わかりました。ご苦労様でーす。」
といって電話を切った。その瞬間に「あ・・・」とも思ってしまった。
「どうやら作業員が見に来るって。」
「うーん、待ってなければいけないんでしょうか?」
「折り返し掛けてくれるって言ってたけど・・・。そっちは電話かけてないからうーん・・・。」
「ですよね。」
「うーん、そっちも同じような電話をかけるか・・・もしくは適当にそばにあるスタバででも時間つぶします?30分ほどって言ってましたけど。」
「こっちも電話かけます!」
\(^o^)/オワタ
このとき、僕の反応があまりに相手に汲み取れたのか?慌てて弁護してくれていました。何か僕の心情を完全に見透かされた様な気がして僕の恥ずかしさはピークに達したのは言うまでもない。
まあ、番号はGETしたけどさっ!(ぇ
by yoshio5517
| 2008-01-21 00:38
| 日常日記